SCR警告灯とは?点灯する原因と対処法

公開日:2026-06-30 NEW
更新日:2026-06-30

SCR警告灯が点灯!エンジン再始動不可を避けるための正しい知識

大型・中型トラックの運転中に突然点灯する「SCR警告灯」。これは排ガス浄化システム(尿素SCRシステム)が正常に機能していないことを知らせる重要なサインです。「尿素水の補充忘れ」と思われがちですが、放置すると出力制限や、最悪の場合はエンジンが再始動できなくなるという深刻なトラブルに発展します。

現場で焦らないために、SCR警告灯が点灯した際の判断基準と、車両を止めないための対策を解説します。

1. SCRシステムとは?なぜトラックに必要なのか

SCR(選択式触媒還元)システムは、排出ガス中の有害な窒素酸化物(NOx)を、尿素水(AdBlue®)を使って無害な窒素と水に分解する装置です。現代の商用車において環境性能を維持するために不可欠なシステムであり、尿素水が枯渇したり装置に異常があると、システム全体が保護モードへと移行します。

2. SCR警告灯が点灯する主な原因

原因 緊急度
尿素水(AdBlue)不足 ★★☆☆☆
NOxセンサー異常 ★★★☆☆
尿素ポンプ・インジェクター故障 ★★★★☆
SCR触媒の劣化・詰まり ★★★★★

3. 放置は厳禁!走行不能リスクについて

SCR警告灯を放置したまま走行を続けると、車両側で以下のようなフェイルセーフ(保護制御)が作動します。

  • 出力制限:エンジン保護のため加速・速度が制限されます。
  • 再始動制限:メーカーや車両仕様によっては、一度エンジンを切ると「次にエンジンがかからない」制御が入ります。

運送中、配送先でエンジンを切った瞬間に「二度と動かせなくなった」という事例も少なくありません。警告が出たら、ただちに補充または整備工場への相談が必要です。

4. 点灯した時の対処法と修理費用目安

まずは尿素水の残量を確認してください。補充しても消えない場合は、センサーやポンプ等の部品異常が疑われます。

修理内容 費用の目安
NOxセンサー交換 3万~10万円
尿素ポンプ交換 5万~20万円
SCR触媒交換 20万~100万円以上

5. 【Q&A】現場で役立つSCRトラブルQ&A

Q. 尿素を補充したのに消えない A. センサーが認識するまで時間がかかる場合もありますが、それでも消えない場合は部品異常です。
Q. 出力制限はすぐ解除できる? A. 原因が解消されれば解除されますが、自走できない場合はレッカーが必要です。
Q. レンタカーならどうする? A. 即座に貸出店舗へ連絡し、指示を仰いでください。

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