古いディーゼルトラックは規制対象?NOx・PM法と代替車の確認方法

公開日:2025-12-25
更新日:2026-10-08

現在使用しているディーゼルトラックについて、「このまま都市部で使えるのか」「排出ガス規制の対象になっていないか」と不安に感じる事業者の方もいるのではないでしょうか。

ディーゼル車に関係する規制には、国の自動車NOx・PM法による車種規制と、自治体の条例による運行規制があります。対象となる地域や車両、規制内容が異なるため、分けて確認することが大切です。

この記事では、自動車NOx・PM法と自治体条例の違い、車両の確認方法、買い替えや納車までの代替車としてレンタカー・短期リースを利用する場合の注意点を紹介します。

1. ディーゼル車に関係する主な規制

トラックやバスなどの排出ガスに関係する規制を確認するときは、国の法律と自治体の条例を混同しないことが重要です。

規制 主な内容 確認するポイント
自動車NOx・PM法 対策地域内に使用の本拠を置く一定の車両に、NOx・PMの排出基準を適用 使用の本拠、車種、型式、車検証の備考欄
自治体の条例 基準を満たさないディーゼル車の地域内運行を規制する場合がある 運行する都道府県、市区町村、車両の燃料・用途
取引先独自の条件 入場車両や配送車両について環境基準を設けている場合がある 納品先、工事現場、荷主の車両入場条件

同じディーゼルトラックでも、使用の本拠や運行地域、車両の型式によって確認すべき内容が変わります。「年式が古いから対象」「新しい車両だから全国で問題なく使える」と、年式だけで判断しないようにしましょう。

2. NOx・PM法と自治体条例の違い

自動車NOx・PM法の車種規制

自動車NOx・PM法では、大気汚染が問題となる大都市地域を対策地域として指定し、その地域内に使用の本拠を置く一定のトラック、バス、特種自動車、ディーゼル乗用車などに排出基準を適用しています。

基準を満たさない車両は、所定の猶予期間を過ぎると、対策地域内を使用の本拠として車検を継続できない場合があります。

自治体条例による運行規制

自治体の条例では、使用の本拠が地域外にある車両であっても、対象地域内を運行する場合に規制の対象となることがあります。

東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県では、条例の排出基準を満たさないディーゼルトラック・バス等の運行を規制しています。対象車両でも、指定された粒子状物質減少装置の装着などにより運行できる場合があります。

地域の規制内容は変更されることがあります。以前実施されていた大阪府の流入車規制は、2022年4月1日に廃止されています。古い資料だけで判断せず、運行先の自治体が公表する最新情報をご確認ください。

▶環境省「自動車NOx・PM法について」を確認する

3. 自社車両が規制対象か確認する方法

自社のトラックが規制に適合しているか確認するときは、車検証を手元に用意し、次の項目を確認します。

  1. 使用の本拠の位置:自動車NOx・PM法の対策地域に含まれているか確認します。
  2. 車両の種類:貨物車、バス、特種用途自動車などの区分を確認します。
  3. 燃料の種類:ディーゼル、ガソリン、LPGなどを確認します。
  4. 型式:車検証に記載されている型式を確認します。
  5. 備考欄:NOx・PM法への適合に関する記載があるか確認します。
  6. 運行地域:自治体条例による運行規制がないか確認します。

環境省では、車検証の備考欄に「使用車種規制(NOx・PM)適合」と記載されている場合などを、適合を確認する方法として案内しています。

車検証を見ても判断が難しい場合は、車両の登録を担当する運輸支局、運行先の自治体、車両メーカーや整備事業者などへ確認してください。

車両にステッカーが貼られていないことだけを理由に、非適合車と判断することはできません。車検証の記載や車両情報を含めて確認しましょう。

4. 車両の代替を検討するタイミング

規制への適合だけでなく、車両の状態や今後の業務内容も含めて、継続使用・修理・代替を判断します。

確認項目 検討する内容
規制への適合 使用の本拠や運行地域で継続使用できるか
車検・整備 次回車検、必要な修理、部品の供給状況
稼働への影響 故障や整備による休車日数、代車の必要性
今後の業務 配送地域、荷物量、必要な架装が変わるか
保有コスト 修理、保険、税金、燃料、代替車の費用

古い車両でも、適切に整備され、必要な基準を満たしていれば使用できる場合があります。反対に、比較的新しい車両であっても、使用地域や契約条件の確認が不要になるわけではありません。

5. レンタカー・短期リースを利用する方法

車両の買い替えや修理を予定していても、納車や整備が完了するまで業務を止められない場合があります。その期間を補う方法として、レンタカーや短期リースを検討できます。

  • 修理期間中:自社車両が工場に入っている間の代車として利用する
  • 納車待ち:購入した車両が納車されるまでの業務を補う
  • 運行地域の変更:新しい配送先で使用できる車両を一時的に確保する
  • 車両選定:購入前に荷台寸法や架装が業務に合うか確認する
  • 更新計画:複数台を同時に入れ替えず、段階的に代替する

ただし、トラカリに掲載されている車両がすべて、希望する地域の規制や取引先の入場条件に対応しているとは限りません。

申込み時に使用地域と用途を伝え、車検証、排出ガス規制への適合状況、必要な書類を掲載店へ確認してください。

6. 代替車を借りる前の確認事項

  • 車両を使用する都道府県・市区町村
  • 使用の本拠を変更する必要があるか
  • 車検証のNOx・PM法に関する記載
  • 自治体条例への適合状況
  • 取引先や工事現場の入場条件
  • 必要な最大積載量、荷台寸法、架装
  • 必要免許とAT・MTの区分
  • 利用期間と延長の可能性
  • 保険・補償、整備、故障時の対応
  • 回送、受取・返却方法、総額

トラカリからの申込みは仮予約です。掲載店が車両状況と利用条件を確認し、双方の確認が取れてから予約が確定します。

7. よくある質問

Q NOx・PM法の非適合車は、対策地域を走行できませんか?
A 自動車NOx・PM法の車種規制は、主に対策地域内に使用の本拠を置く車両へ適用されます。ただし、自治体条例による運行規制が別に設けられている地域があるため、運行先の制度も確認してください。
Q 自分のトラックが適合車か、どこで確認できますか?
A 車検証の使用の本拠、型式、燃料、備考欄などを確認します。判断が難しい場合は、運輸支局、自治体、車両メーカー、整備事業者へお問い合わせください。
Q 新しいトラックなら全国どこでも走行できますか?
A 年式だけでは判断できません。車両の型式、排出ガス基準、自治体条例、取引先の入場条件などをご確認ください。
Q 納車までの数か月だけトラックを借りられますか?
A 1か月料金や短期リースに対応する車両があります。希望期間、延長の可能性、保険、整備、中途解約条件を掲載店へご確認ください。
Q トラカリに規制への適合を確認してもらえますか?
A 車両の正式な適合状況は、掲載店や関係機関へご確認ください。仮予約時には使用地域と用途を掲載店へお伝えください。

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※本記事はディーゼル車規制と車両調達に関する一般的な情報です。適用される規制は、車両、使用の本拠、運行地域、事業内容等によって異なります。最新の情報は、国・自治体・運輸支局・掲載店等へご確認ください。