建設現場で使うダンプ・クレーン付きトラックレンタル|選び方・資格・安全確認

公開日:2025-10-29
更新日:2026-09-01

建設現場のダンプ・クレーン付トラックレンタル|選び方・資格・安全確認

建設・土木現場で使うトラックは、同じ積載クラスでも架装や寸法、必要な資格によって対応できる作業が異なります。ダンプは土砂や資材の運搬・排出、クレーン付トラックは荷物の吊り上げ・積み降ろしを行う車両です。

この記事では、ダンプとクレーン付トラック(一般に「ユニック車」と呼ばれることもある車両)の違い、選定時の確認事項、資格、安全確認、トラカリの掲載料金例を解説します。車名や「2t・3t」という呼び方だけで判断せず、実車の車両総重量・最大積載量・装備を確認して選びましょう。

1. ダンプとクレーン付トラックの違い

比較項目ダンプクレーン付トラック
主な作業荷台を傾けて積載物を排出クレーンで荷物を吊り上げ、荷台へ積み降ろし
主な確認仕様積載物の種類、最大積載量、荷台寸法、排出方式吊り上げ荷重、作業半径ごとの定格荷重、ブーム、アウトリガー、荷台寸法
資格確認実車に対応する運転免許運転免許に加え、作業内容に応じたクレーン操作・玉掛けの資格
現場条件排出場所の地盤、勾配、上空障害物、荷台を上げる空間設置地盤、アウトリガー展開幅、作業半径、電線・建物との離隔

2. 現場に合うダンプの選び方

ダンプは荷台の構造によって適した荷物や作業が変わります。借りる前に、運ぶ物・1回あたりの重量・積込方法・排出場所を掲載店へ伝えてください。

タイプ特徴確認事項
標準ダンプ後方へ荷台を傾けて排出する一般的なタイプ積載物、荷台寸法、あおりの高さ
Lゲートダンプ後部ゲートが大きく開き、塊状の積載物を排出しやすいゲート形状、積載できる物、排出スペース
ローダーダンプ荷台をスライドさせ、機械などの積み降ろしに使われる積載対象の寸法・重量、歩み板、固縛方法
三転ダンプ後方に加えて左右へ排出できる仕様排出方向、周囲の安全空間、操作方法
土砂禁ダンプ土砂の運搬を目的としない深あおり等の車両運べる物と禁止される物を掲載店へ確認

最大積載量以内でも、荷物の偏りや過積載は事故につながります。積載物の比重や積み方も含め、車検証・車両仕様・現場ルールに沿って運用してください。

3. クレーン付トラックの選び方

クレーン付トラックは「何トン吊りか」だけでは選べません。作業半径が長くなるほど吊り上げられる荷重は小さくなるため、荷物の重量、車両の設置位置、荷物を置く位置まで確認する必要があります。

  • 吊り上げ荷重:クレーンの区分や必要資格を判断する基準
  • 定格荷重:ブーム長さ・角度・作業半径などの条件ごとに許容される荷重
  • ブーム段数・長さ:必要な高さや到達距離に対応できるか
  • アウトリガー:現場で必要な張り出し幅を確保できるか
  • 荷台:荷物を積載した状態で最大積載量を超えないか
  • 操作装置:ラジコン・リモコンなど、必要な付属品があるか

掲載写真だけで判断せず、クレーンの型式、性能表、付属品、荷台寸法を仮予約後の電話確認で照合してください。

4. 運転免許・クレーン操作・玉掛け資格

クレーン付トラックでは「公道を運転する資格」「クレーンを操作する資格」「荷を掛け外しする玉掛け資格」を分けて確認します。クレーン操作の資格だけで公道を運転できるわけではなく、運転免許だけでクレーン作業や玉掛けができるわけでもありません。

作業基準必要な資格の目安
公道での運転車両総重量・最大積載量・乗車定員実車と免許取得時期に対応する普通・準中型・中型・大型免許。AT限定の場合はミッションも確認
移動式クレーンの操作吊り上げ荷重1t未満移動式クレーン運転の特別教育
移動式クレーンの操作吊り上げ荷重1t以上5t未満小型移動式クレーン運転技能講習、または対応する上位資格
移動式クレーンの操作吊り上げ荷重5t以上移動式クレーン運転士免許
玉掛け吊り上げ荷重1t未満のクレーン等玉掛けの特別教育
玉掛け吊り上げ荷重1t以上のクレーン等玉掛け技能講習

※「吊り上げ荷重」は実際に吊る荷物の重さではなく、クレーンの能力区分です。資格要件や作業方法は、使用する機械・担当作業・現場条件により異なる場合があります。関係法令、車検証、機械の取扱説明書、現場責任者の指示を確認してください。

5. 現場で確認したい安全ポイント

ダンプの確認事項

  • 排出場所が水平で、沈下・傾斜・段差の危険がないか
  • 荷台を上げた時に電線、屋根、樹木などへ接触しないか
  • 積載物が片寄っていないか、あおりや後部ゲートが確実に閉じているか
  • 荷台を下げ、ロックや周囲の安全を確認してから走行する

クレーン付トラックの確認事項

  • 荷物の重量・重心・吊り具と、作業半径ごとの定格荷重を確認する
  • 地盤の強度と水平を確認し、取扱説明書に従ってアウトリガーを設置する
  • 電線、建物、交通、作業員との離隔を取り、立入禁止範囲と合図を決める
  • 作業計画と役割分担を共有し、使用前点検を行う

ここに挙げた内容は安全確認の一部です。必ず事業者の安全手順、メーカーの取扱説明書、現場の条件に従ってください。

6. トラカリの掲載料金例

以下は、2026年9月1日にトラカリへ掲載されていた2~3tクラスの車両料金を集計したものです。市場全体の相場ではなく、記事確認時点の掲載例です。

車種掲載台数1日1週間1ヶ月
2~3tダンプ3台11,000~12,000円71,000~84,000円
※1台はASK
168,000~240,000円
2~3tクレーン付11台11,000~22,000円
※1日設定のない車両あり
90,000~148,000円
※ASKあり
220,000~400,000円

※料金はすべて税別です。車両の重複掲載を含む場合があります。掲載台数・料金・貸出条件は随時変わります。補償、NOC、回送、燃料、走行距離、延長、付属品などの費用は店舗・契約により異なるため、予約確定前に総額をご確認ください。「ASK」は掲載店への問い合わせが必要です。

7. 車両検索から予約確定までの流れ

1. 車両検索
車種・地域・期間で探す
2. 詳細比較
寸法・積載量・装備を確認
3. 仮予約
希望条件を入力して申し込む
4. 電話確認
掲載店と仕様・付属品・用途・料金・契約条件を確認
5. 予約確定
確認後に予約確定メールを受信

仮予約を申し込んだ時点では、予約はまだ確定していません。商用車は同じ車種名でも寸法や架装、付属品が異なり、仕事に影響することがあります。そのため、掲載店からの電話で実際の車両仕様や利用条件を確認した後に予約が確定し、予約確定メールが送信されます。

8. 借りる前のチェックリスト

  • □ 利用日・返却日・希望エリア
  • □ 運ぶ物の名称・重量・寸法・数量
  • □ 実車の車両総重量・最大積載量・荷台寸法
  • □ 運転者の免許区分・取得時期・AT限定の有無
  • □ クレーンの吊り上げ荷重・定格荷重・作業半径
  • □ 操作・玉掛けを担当する人の資格
  • □ ラジコン、吊り具、歩み板、シートなど必要な付属品
  • □ 進入路・車高制限・旋回場所・設置地盤・上空障害物
  • □ 基本料金以外の費用、補償、NOC、キャンセル・延長条件

9. よくある質問

Q. 普通免許で2t車を運転できますか?A. 「2t車」という名称だけでは判断できません。免許の取得時期と条件、実車の車両総重量・最大積載量・乗車定員を照合してください。
Q. AT限定免許でも借りられますか?A. AT車で、かつ保有免許の重量条件内であれば運転できる場合があります。掲載車両にはMT車もあるため、仮予約前と電話確認時の両方でご確認ください。
Q. クレーンの能力以内なら必ず吊れますか?A. いいえ。実際に吊れる荷重は作業半径、ブーム長さ、車両の設置状態などで変わります。性能表と作業計画を確認してください。
Q. ワイヤーやベルトなどは付属しますか?A. 付属品は車両・店舗ごとに異なります。必要な吊り具・固縛具の種類と状態を掲載店へ確認し、使用前点検も行ってください。
Q. ダンプならどのような物でも運べますか?A. いいえ。ダンプの種類や契約条件によって積載できる物が異なります。積載物を具体的に伝え、車両仕様と関係するルールを確認してください。
Q. 仮予約後、すぐに予約確定メールが届きますか?A. 仮予約の段階では確定しません。掲載店が在庫を確認し、電話で車両の仕様・付属品・利用条件などを確認した後に予約が確定すると、予約確定メールが届きます。

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